女の子と話す時に緊張する悩みを根本的に解決する為に
と言う話をしようと思うけど
その前に、それに繋がる話として
「ホストにコミュ障はほとんどいない」
って話をしようと思う。
ホストにコミュ障はほとんどいない。
入店当初には、どれだけコミュ障だったとしても
半年も経てばそれなりに話せるようになってる。
なぜホストにコミュ障がいないのか?
というと、単純な話で、
ホストが強制的に会話をする環境だから
という理由がすべてだと思う。
ホストって、
顔とかファッションとかももちろん大事なんだけど
そもそもホストをしようと思う人の多くが
自分の顔面に自信がある人だから
顔がそこそこ良いだけでは売れない。
ジャニーズでも即通用するくらいの
超絶イケメンなら座ってるだけで売れる
みたいな例外パターンはあるっちゃあるけど
多くの売れてるホストは顔面以外に武器を持っている。
で、顔面以外の武器の大半が、トークである。
お笑い芸人みたいなおもしろトークがうまい人
女性を共感させるトークがうまい人
宗教家のように扇動的なトークがうまい人
そのスタイルは人によって様々だけど
総じて、売れてるホストはトークがうまい。
ホストを一度体験入店してみたら分かるんだけど
ホストは信じられないくらいに女性と喋る。
もはや、ホスト=女性と話すことで対価を得る仕事
と言っても過言ではないと思う。
大体ホストの営業時間は19-25時の6時間。
週6で営業するから、合計して週36時間の営業。
一年に換算すると、1728時間営業している。
その間常に話している訳ではないけど
半分だとしても864時間は女の子と話してる。
流石にこれだけ話してたら誰でも会話は上手くなる。
そんな環境に身を置くわけだから
自分も強制的に喋らされる。
コミュ障だから
俺ボキャブラリーないし
俺面白くないし
口下手で
そんなことを思って言いようがいまいが
関係なしに喋らないといけない状況になる。
新人ホストは自分の指名客がいないから
最初は先輩ホストのヘルプに付くのがほとんどなんだけど
例えばそこで全く喋らないとする。
そしたら、営業後に先輩ホストに呼び出されて
なんで喋らないの?もっとお客さんと絡めよ
って怒られる。
先輩のお客さんのヘルプについて
そのお客さんと仲良くなることは
先輩ホストからしても、ヘルプホストにとっても
メリットになる。
どういうことかというと、
先輩ホストからすれば
ヘルプホストとお客さんが仲良くなれば
・卓のお酒が減って、お酒を煽る為のきっかけになったり
・マンネリ化を打破するきっかけになったり
ヘルプホストからすれば
先輩ホストのお客さんと仲良くなれば
・ヘルプ指名されたらバックが入る
・お客さんが友達を連れてきた時に指名をもらいやすい
というように
双方にメリットがあるから
先輩からしてみれば自分のお客さんとヘルプが
仲良くなってほしいっていう気持ちがある。
(仲良くなって欲しいって言っても
「ヘルプホストと先輩の客」っていう関係性は
崩したらダメだし、崩して例えばセックスしようものなら
大抵の店では高額な罰金を払わせられるけど)
だから、もし新人がヘルプについて
全く喋らなかったら、先輩からの指導が入る。
僕も新人の時は、毎営業後に説教があったし
話す内容へのダメ出しを何度もされた。
この会話をした根拠は?
この会話は何に繋がると思う?
というように、細かい部分までしっかり指導された。
僕がホストに入りたての時
本当に周りのホストの喋りのレベル
が高すぎてびっくりした。
なんでみんなこんなに話すのがうまいんだろう?
堂々と話してるし、女の子も楽しんでるし
自分にもこんな会話が出来るだろうか?
僕はそこまで上手くなる自信は無かった。
けど、ホストに入ってみて
1年半ホストをして分かったことは
あまりにも女の子と話す機会が多すぎて
こんだけ話したら、流石にコミュ障だろうが
誰でも会話が上手くなるよなってことだ。
僕も新人当初に比べたらだいぶ話せるようになった。
会話のボキャブラリーも増えまくった。
お客さんを褒める時のレパートリーも
お客さんを笑わせる為のネタも
シャンパンのねだり方だって
たくさん使いながら覚えていった。
会話の流れも読めるようになって
この会話をしたら、大抵この反応返ってくるから
こう返したらいいなって分かるようになった。
自然と、お客さんを楽しませる会話が
意識せずとも出来るようになっていた。
人は慣れる生き物だな
って僕はこの時痛感した。
「あ、沖縄からきました、、、
よっ、よろしくお願いします、、、」
みたいな芋っこい新人でも
1年後にはベラベラ喋ってる。
逆に、1年やってるのに
未だにシドロモドロしてるホスト
ってほとんどいない。
みんな、強制的に女の子と話す環境だったから
いつの間にか慣れていた。
慣れるって言っても
単に話すことに慣れるだけではダメで
お客さんに、「この人にだったらお酒を入れてもいい」
って思われるくらいの喋りをすること
に慣れないといけないんだけど
周りがそういう“ホストとして正しい”喋り
をしていると、自分も自ずとそういう喋りになってくる。
そりゃ、毎日そんな環境にいたら
いやでも女の子と喋ることに慣れるし
いやでも女の子を惹きこませる喋りにも慣れるよね。
なぜこんなことを書いているのか
というと、僕の元にこんな質問が来た。
「コミュ障で、何話していいのか分かりません。」
質問をしてきた人とは
1時間くらいスカイプで話したんだけど
「週どれくらい女の子と話す機会あるんですか?」
って僕が聞いたら
「職場も男ばっかだし、普段出会いもないので
ほとんどないです」
って答えが返ってきた。
そりゃ、コミュ障になって当然だ。
普段から女の子と話してないのに
いざ女の子を目の前にして
堂々と話せるわけがない。
人は、普段してることしかできないんだから。
僕は学生時代バスケをしてたんだけど
中1の時に、初めて公式戦に出た時は
緊張しすぎてミスりまくったのを覚えてる。
ドリブルも練習通りにいかないし
シュートも入らない。
緊張が抜けないまま、あっという間に
ベンチに戻されたのを覚えてる。
なぜこの時僕が緊張してたのかって
試合に出るのが初めてだったから。
緊張しない訳が無い。
たまに初めてでも緊張しない
って人がいるけど、
それはそいつが特殊なだけであって
ほとんどの人は緊張するのが当たり前だ。
だって、予測不能だから。
人は予測ができないと不安になる生き物だ。
初めての経験って、何が起こるか分からない。
分からないから不安になる。
不安だから、緊張する。
その後、何度も試合を重ねるごとに
僕はだんだんと緊張しなくなっていった。
中学三年夏の最後の試合は多少緊張したけど
試合が始まってみたらその緊張も無くなった。
なぜあまり緊張しなくなったのかって
単に、経験を重ねたから。
経験を重ねることで、
試合の流れが予想できるようになったから。
予想できるから、不安も少ない。
ゆえに、緊張も少ない。
要は、試合に出ることが僕にとって
“普通”になっていたから、緊張しなくなったのだ。
話を戻すと
コミュ障の治し方だって同じで
普段から女性と話すことをしていないのなら
女性を前にしてコミュ障を発動するのは仕方ない。
“女性と話さない”ことが普通の人にとって
“女性と話す”ことは、むしろ異常なことだ。
だから、緊張するし、何話していいのか分からなくなって
頭の中が真っ白になって、嫌な汗をかくことになる。
コミュ障を治すためにはどうすればいいのか?
というと、
“女性と話さない”ことが普通の状態から
“女性と話す”ことが普通の状態になる必要がある。
その為に、
最初は緊張してコミュ障を発動するかもしれないけど
女性と話す習慣を持つ必要がある。
このステップを踏まないと、永遠にコミュ障は治らない。
最初は当然緊張すると思う。
けど、それは何度もいうように当たり前のこと。
初めて試合に出る時と同じで
初めて新人ホストがお客さんの前に出るのと同じで
初めて何百人の前でスピーチするのと同じで
生理現象として正しい現象だから、しょうがないことだ。
ここで、コミュ障が永遠に治らない人は
以下の選択を取る。
「あ、やっぱ俺コミュ障だから緊張するんだ。
俺はコミュ力ないんだ。話面白くないしな。
こんなのしんどいし、女の子と話すのやめよう。」
自分の緊張を、コミュ障のせいにして
あたかもコミュ障が不治の病のように解釈して
女性と話すことから遠ざかろうとする。
人は、とにかく理由付けをしては
不快なものから遠ざかろうとする性質があるから
(心理学では、“認知的不協和の解消”っていう)
女性と話すことに慣れていない人が
女性を目の前にして緊張した時に
やれ俺のコミュ障は治らないとか
やれ俺は面白くないだとかの理由を持ってきて
自分は女性と話すのに向いてないとか言い出して
女性と話すことから遠ざかろうとする。
けど、何度も言うように
この緊張は、当然のことだ。
女性に慣れてない人が女性を目の前にして
緊張しない方がおかしい。
そして、大事なことなんだけど
この緊張は、繰り返していけば
別の言い方をすれば、慣れていけば
徐々に無くなっていく。
女性と話すことに慣れていない人が
女性と話すことを繰り返していくことで
女性と話すことに慣れていって
女性と話すことが、“異常”→“普通”になっていって
やがて緊張しなくなっていく。
だから、
最初は大いに緊張すればいいし
最初は失敗しまくればいい。
それでも、続けていれば会話に慣れていく。
続けていれば、だけど。
「コミュ障なので、何を話していいのか分かりません」
って人に対して
「コミュ障だから、話す内容が分からないのではない。
日頃話してないから、話す内容が分からないだけ。
何を話すか考える前に、とりあえず女性と話してみる。
沈黙があろうが、すべろうが、とにかく話してみる。
とにかく、女性と毎日話すって言う環境に身をおく。
今はその環境が作りやすい時代で
マッチングアプリを使えば
家にいても女の子と話すことはできる。
何を話すかとか考える前にまずは話すことに慣れる。
慣れたら、次は何を話せば女の子は喜んでくれるか?
ってことを学んでいって、それに慣れていく。
そうやって、女性と話すことを普通にしていけば
コミュ障は治ります。」
と言うのが僕の答え。
今日はこの辺で。
まこまこより。
追伸
そういえば、この前5年ぶりくらいに
高校の同級生に会ってすごい楽しかったんだけど
最初、久しぶりすぎて緊張した。
これも、高校の同級生と話すのが
今では普通のことじゃないから。
久しぶりに実家帰ったら何話して良いか分からないとか
昔の友達に会ったけど、共通の話題なくて困るとか
そりゃそうで、それが異常、つまり
日“常”とは“異”なるから、そうなるだけ。
緊張するには、緊張するなりの理由があって
そのほとんどは自分の能力とか才能のせいじゃないから
あまり気負う必要はない。
慣れたら、大抵のことは緊張しなくなる。
そんなもんです。