この話は、
大学時代の僕のピュアな恋物語です。笑
もう7年も前になるから
一部曖昧な記憶があって
そこは雰囲気で、こんな感じだったかな?
って思い返して書いてます。
懐かしいなあ。
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大学時代を僕は関西圏で過ごした。
そして当時、僕はバイト戦士で
色々なアルバイトをやっていた。
一人暮らしをしていてかなりお金がかかったので
多分普通の大学生よりもバイトしまくっていた。
カフェ、バー、焼肉屋、居酒屋
引っ越し、居酒屋キャッチ、家庭教師など
飽きては辞めて、次のバイト先を探す
ということを繰り返していた。
その中の一つである、居酒屋で働いていた時に
悲しくもあり、情熱的で官能的でもある体験をしたので
今日はそのことを話していこうと思う。
その居酒屋は、結構大きくて
バイトの在籍人数も30名ほど
男女比も半々くらいの
とても賑やかな職場だった。
そこには、Mさんという
アナウンサー顔の可愛い先輩がいた。
当時の僕が確か、大学2年で、
その先輩は、大学4年だったと思う。
本当に、誰が見ても可愛く
その大学のミスキャンパスのファイナリストにも
選ばれたという容姿端麗の人だった。
当時の僕は、本当に恋愛下手というか
その時には、女性と話すことは苦手じゃなかったんだけど
恋愛に発展するような女性との接し方をしていなくて
普通に笑い話をして、終わり、みたいな感じだった。
当然、Mさんとも、他の女性と同じように
談笑はするんだけど、そこから発展する雰囲気はなかった。
ある時、1ヶ月くらい、
Mさんがバイトに来ない時期があった。
どうしたんだろう、辞めちゃったのかなあ
と僕は思っていたが
他のバイト仲間に聞くと
Mさんの祖母が危篤状態で
その看病をしているとのことだった。
僕も、祖父を無くしていて
かなり可愛がってくれた人だったので
その時はかなり悲しかったのを覚えていて
Mさんも今かなり辛いんだろうなあと思っていた。
だからと言って、Mさんに励ましのメッセージをする
なんてことは出来ないチキン野郎。
1ヶ月後、Mさんの祖母は無くなり
しばらくすると、Mさんはまた
バイトに来るようになった。
祖母を無くしていたが、
Mさんは何もなかったかのように
いつも通りに明るく振舞っていた。
僕はMさんと顔を合わせた時
正直なんて言っていいか分からなかったが
それに触れないのもなにか
腫れ物扱いをしている感じもして嫌だったのか
「僕もかなりグランドファザコンだったんで
おじいちゃんが死んだ時はまじで号泣してましたよ〜」
みたいな感じで、少しポップな感じでMさんに話しかけた。
Mさんは笑いながら、「悲しいよね〜」と答えた。
それから、数日が経った頃
僕が夜更かしして、そろそろ寝るかって時に
確か、夜中の4時くらいだった気がしたんだけど
LINEの通知が鳴った。
誰だろう?とケータイを開くと
MさんからのLINEだった。
「まこまこ〜ねれへん〜」
僕もまだ寝ていなかったので返事をした。
ま「どうしたんですかー?」
M「最近ねれへんねん」
ま「どうして寝れないんですか?」
M「思いの外、おばあちゃんのことが効いてるみたいやねん。
今も涙が止まらへんねん」
ま「ずっと泣いてたんですか?」
M「うん。。。」
ま「電話します?少しは落ち着くと思うので。。。」
その晩、僕はMさんと電話をした。
確か、朝の7時ぐらいまでずっと話してた記憶がある。
やっぱり、人前では明るく振舞っていたけど
祖母のことはかなりショックで立ち直れてないようだった。
僕は内心少し複雑だった。
Mさんと電話ができて、仲良くなれたことは
素直に嬉しかった。
だけど、そのきっかけが、Mさんの祖母の死だったから
何か悪いことをしている気分になった。
多分、Mさんは僕との何気ない会話の中で
同じように祖父を無くしているということを知って
同じ境遇である僕に助けを求めてきたんだろうと思った。
なんであの時僕に相談してきたんですか?
と僕は聞かなかったし
今ではもうそれを知る由もないので
(偶然的にMさんと会わない限り)
本当のところはどうか分からないけど
おそらく、身内の死を経験しているという共通項が
僕とMさんを繋げたんだと思う。
僕とMさんは、その日の電話をきっかけに
LINEをしたり、電話をしたり
そのうち、バイトが被った時のバイト終わりに
ご飯に行ったりするようになった。
その時に、Mさんのことを色々知った。
その中で当時の僕的にショックだったこともあった。
Mさんには彼氏がいた。
しかも、中学校の時から付き合っていて
8年も一緒にいるという彼氏だった。
その彼氏は、東京の大学に行っていて
今は遠距離恋愛をしているという。
そして、話を聞けば一発で分かるくらい
Mさんは彼氏をかなり愛していた。
将来は彼氏と結婚したいとも断言していた。
だけど、最近は卒論などで忙しく
何ヶ月も会えてなくて少し寂しいと言っていた。
僕には、Mさんと彼氏の間に入る余地はないと思った。
僕はすでに、Mさんのことを好きになっていたが
その気持ちを押し殺して
ただ、一緒にいる時間を楽しもうとだけ思っていた。
ある日、いつもと同じように
Mさんとシフトが被ったので
バイト終わりにご飯に行くことになった。
Mさんが、久しぶりに飲みたい
と言ったので、深夜もやってる居酒屋を探し
二人で入った。
僕は、Mさんと飲むのは初めてだった。
Mさんはハイボールが好きらしく
バイトの話や、恋愛話をしながら
Mさんと僕はだんだんと酔っていった。
入店して2時間くらいがたった頃
Mさんが、店を変えようと言ってきた。
酔っ払ったMさんは、普段の優しく明るい感じと違って
少し強情で、意地っ張りな感じもしていた。
店を出て、外を歩きながら
僕はケータイでその時間でもやってる店を探した。
なかなか見つからず、困っていると
Mさんが言った。
「まこまこの家で飲み直そうよ?」
僕らは、コンビニで酒とつまみを買って
僕の家に行った。
家に入り、二人がけのソファーに座って
また飲み始めた。
すると、Mさんは、僕の方に寄りかかってきた。
僕はかなり酔っていて、理性がはたらくはずもなく
Mさんを抱き寄せた。すると、Mさんが
「キスして。。。」
と言ってきた。
完全に酔っ払っている。
普段の清楚で明るい感じのMさんからは
全く想像できないワードだった。
僕は、Mさんにキスをした。
すると、Mさんは声を漏らした。
だんだんと、キスも激しくなっていき
お互いの舌を絡め始める。
Mさんは完全にスイッチが入っていた。
僕は電気を消して
二人は激しくセックスした。
セックスが終わり
二人はだいぶ酔っていたので
すぐに寝た。
翌朝、Mさんはかなり恥ずかしそうに
「ヤっちゃったね。。。」
と言ってきた。
僕は、ですね、とだけ答えた。
聞くと、Mさんはかなりご無沙汰だったみたいで
彼氏と最後にしたのは、半年も前だと言っていた。
僕は、酔っていたのか、それとも
あまりにも夢中になっていたのか
Mさんとのセックスの内容をあまり覚えていなかった。
ただ、かなり激しく求めあったこと
Mさんがかなりイっていたことだけは覚えている。
それから、Mさんとはセックスすることはないまま
Mさんは大学を卒業し、バイトもやめ
東京の企業に就職していった。
おそらく、今頃は彼氏と結婚してるんだろう。
思い出すだけで胸が張り裂けそうになるくらいに
僕にとっては大事な恋愛体験でした。
ちゃんちゃん。